Irisキーボード ( Kailh Low-Profile )ビルドログ〜失敗談編〜

はじめに

本記事は Irisキーボード ( Kailh Low-Profile ) ビルドログ〜製作編〜 - クラクスの記録帳の続きとなります。前回は製作過程に焦点を当てていましたが、本記事では製作時の失敗談をご紹介したいと思います。

完成品

今回制作したのはIrisのKailh Low-Profileです。個人的にはとてもかっこいいものが出来上がりました。

失敗談

1. 基板が対応しているキースイッチの種類と購入したキースイッチの種類が異なっている
今回購入した基板は下記のものです。
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購入当初は「黒の基板がないのかー・・・じゃあ、白にしておこう!」くらいの軽い気持ちで購入しました。基板の購入と共にキースイッチやキーキャップを他の方の制作過程を見ながら購入しました。購入したキースイッチは、「Gateron MX Switch Brown 」でした。

注文した物が届いたので試しに基板にキースイッチを設置してみようとしたところ・・・はまらない。なんでだろうと思ってIrisの基板のページを改めて見てみると原因は線を引いたところでした。
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Kailh Low-Profile・・・これがキースイッチの種類だとは知りませんでした。完成品のところには「最初からKailh Low-Profileで作ろうとしていた」感を出していますが、実際はそんなつもりは全くありませんでした。Kailh Low-Profileについては以下の記事の冒頭部分で触れられており参考にしました。
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Irisのビルドログとして見ていた記事の全てがCherry MX系のキースイッチを使っていたため、何も考えずに購入したことが失敗でした。この事に気づいてから慌ててKailh Low-Profileのキースイッチとキーキャップを購入しました。


2. 基板が対応しているキースイッチの種類とプレートの種類が異なり、プレートが装着できない
1に関連した内容で製作編でも紹介しましたが、製作途中に試しにプレートをつけてみようとしたところ、他の方のビルドログやガイドのように上手くできませんでした。公式のガイドを見る限りでは通常であれば下から基板、プレート、キースイッチの順になると思いますが、そのようにしたところ基板までキースイッチの足が届きませんでした。もしかしてこれはと思い、プレートの販売ページを見てみると・・・。
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ここでもKailh Low-Profileが原因だと思われます。Kailh Low-Profile対応のプレートは品切れでどうしようかと思いましたが、無理矢理実現しました。
方針としては、

  • 下から基板、キースイッチ、プレートにする。(プレートを挟まずにはんだ付けをする)
  • 基板+キースイッチとプレートの間に隙間ができてしまいキーキャップが装着できなくなってしまうため、何かしらで底上げする。

今回は自宅にあったタミヤのユニバーサルアームセットについていた円筒のパーツを使って底上げしました。具体的にはプレート間を繋ぐ柱のようなものに通した形です。
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底上げはしましたがそれでも若干キースイッチが沈んでいる影響でたまにキーキャップが外れてしまうことがありますが、使用感としては問題ないなといった印象です。


3. プレートのシートを剥がすのを忘れる
元々黒いアクリルプレートを注文していましたが、届いたのは木の色をしたプレートで発送ミスかなと思っていました。デザイン的には悪くないしこのままでいいやと思い装着して使っていましたが、この記事を書く際にfreeeさんの記事を見て同じようになっている写真があることに気づきました。何かがおかしいと思い、頑張って剥がそうとしてみると・・・。

ということで完成品で示したものが出来上がりました。茶色の木っぽいプレートは柔らかい印象を与えてくれていたので好きでしたが、黒のアクリルプレートはスタイリッシュでこれも好きですね。

おわりに

一番心配していたのははんだ付けだったにも関わらず、そちらでの失敗は特にありませんでした。主に知識面の不足による失敗だったので、勉強にもなって良かったなと思います。本記事を参考にしていただき、ぜひとも同じような失敗をしないようにしていただければと思います。